少子高齢化が進み、出産する女性が減少しています。
このような状況下において、助産師の将来性はあるのでしょうか?
確かに、昔に比べて子どもの数は減っています。しかし、人類が存続する限り、お産がなくなることはあり得ません。実際、少子化が進んでいるにも関わらず、現在も助産師の数は足りていないのです。同時に産科医の数が減少傾向にあるので、正常分娩であれば医師の指示を受けずに出産の介助ができる助産師への期待が高まっています。
助産師の多くが病院に勤務しており、産科や産婦人科、NICUなどで活躍しています。近年は院内に助産院を設ける病院や、助産師外来を開設する病院も増えつつあり、助産師が中心となって活躍できる場が広がっています。
近年では、少子化に伴う晩婚化、核家族化が進んでおり、母親の負担が大きくなっているのが現状です。かつては母親や知り合いからの支援・アドバイスを受けていた妊婦さんが多かったのですが、現在では周囲からの支援が受けられず孤立化する母親が増えています。
母親一人が育児の負担を抱えるワンオペ育児が、社会問題となっていますよね。孤立する母親を精神的に支えるためにも、助産師の活躍が期待されているのです。
さらに、晩婚化による高齢出産はリスクが高まるので、知識が豊富な助産師のサポートが欠かせません。このほかにも、妊娠・出産、セクシュアリティに関する正しい知識を身に付けるための性教育、不妊で悩む女性へのサポートなども助産師に求められている役割といえるでしょう。
このように、分娩以外の分野においても、助産師の活躍は望まれており、将来性が期待できる職種といえます。